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2009.11. 1
第37回 青年経営者全国交流会in帯広
第37回 青年経営者全国交流会in帯広
つどえ開拓者たち、その熱き想いを今「力」に
~語り合おう十勝野で、切り拓こう我らが未来~

9月10日(木)~11日(金)、北海道帯広市にて全国から約1000名以上の会員が集い、第37回青年経営者全国交流会が開催され、兵庫からは13名が参加しました。一日目は経営指針、社員教育、後継者問題、第二創業、中小企業憲章等をテーマにした全12分科会が開催されました。兵庫から参加した13名は全国各地から集まった経営者と交流すると共に熱く激しい議論を交わし、思いをぶつけ合いました。
二日目は記念講演として、「人と人との心を結び、お菓子を通じて幸せを届ける」~徹底した経営理念の実践で、日本一の菓子店づくりをめざす~と題して、田村 昇氏(㈱柳月・代表取締役)がご講演されました。経営トップとしての信念と哲学を語られ、「変化を続けることが成功の鍵」と結び、感動と学び溢れる講演となりました。
1893年に13戸で入植した十勝開拓団は冷害や干ばつで3戸まで激減したそうです。しかし、後に残された青年達が100年後を夢見て歯を食いしばり、今では食料自給率が1100%となっています。北の大地帯広で、100年に1度の不景気が何ぼのものか。先人の高い先見性を学びながら前に進まなくてはならないと参加者一同決意を新たにし、“青年経営者”が志高く未来を切り開くための熱き情熱と活気に満ちた学び合いが行なわれました。
第3分科会
頭より、心で創った経営理念
~青年部会との出会いが私を変えた~

若き二代目経営者が、水道設備工事業の職人からプレイングマネージャーを経て真の経営者に成長する過程で、経営理念の重要性とその成文化までの苦労に共感し、何か良いヒントが得られないものかと思い本分科会に参加しました。
ご報告では、19歳で父の会社に入社してから、これまでの間に体験した「3つの時代」について、それぞれの苦労や学びについて振り返られていました。
最初の「職人時代」では、ひたすら技術を磨き、ただ無機質に仕事をこなすだけの毎日の中、得意先の計画倒産に二度も遭い、経営者としての自覚不足に気付かされ、藁にもすがる思いで同友会に入会したこと。
次に、「プレイングマネージャー時代」では、社員は理屈では動かないので、経営者の価値観を共有することが必要となり、経営理念や指針の重要性を強く感じたこと。また、この時期には青年部幹事長も務め、根回しや人間的魅力が問われる組織運営の難しさも学び、自身の経営哲学の構築にとって大きな礎になったこと。
最後に、「真の経営者時代」では、熊野古道でこれまでの経営姿勢を大いに反省し、半年かけて経営指針の成文化に取り組み、「お客様は自社に何を求めているのか?何を提供できているのか?」を追求し、「地域のお客様のお役立ち企業」として、新たな一歩を踏み出せたこと。
これらの「3つの時代」を経て、「余人に代え難い存在(オンリーワン)になる覚悟」を力強く宣言された総括は大変印象的でした。
本分科会において、経営指針書の成文化のポイントとは、「頭で考えて作るものではなく、経営者の魂の叫びを表現すること!」であり、成文化により新たな経営環境(ビジネスチャンス)を生み出せることを学ばせて頂きました。また、青全交に参加している全国の青年経営者からたくさんの元気を頂き、実りある全国交流会に参加出来たことを、深く感謝しています。
㈱イオスコンサルティング 角子 裕司
第5分科会
社員と創る夢を実現させる会社
~全社員が輝く自主活性型相互支援企業をめざして~

この分科会を選んだのはまずタイトル「社員と創る夢を実現させる会社」、私が今想っている事と同じで、報告者の年齢が同学年であるという事です。報告では大量退職などの経験により、社長の考え方がかわり、社員に向いた経営の実践が出来るようになった報告でした。120ページから成り立つ現場の社員のメモだらけの経営計画書は今までに一番分厚いものでした。計画書には「親孝行に関する方針」などあり「社長が社員を好きになる仕組みがありますか?」と逆質問がされ、両親、家族を招いての計画発表会をして、そこまで社員のことまで考えているのかと関心しました。 やはり、同年代の考え方で報告全てが共感しました。バズでは2回で2時間の時間が「社員教育、若い子の考え方、二宮金次郎、運動会、そして昇給、賞与」などの話題で全員参加の討論ができました。その中で、気になったのは任天堂D.Sを10個買ってきて社員の昇給時の一般常識テストに使っている社長もいました。
二日目の基調講演「柳月」の田村社長からもたくさんヒントをもらいました。ここにも、社員や家族には愛情、思いやり、信頼が大事。目先の利益より、社会的使命やお客様に喜んで頂く商売で後から利益がついてくる。新人社員にはコスト意識を徹底的に教え込む。増客作戦をなくして成長はありません。そして、社長自ら、展示会を見に行こう、トップの知識や将来の種があるよ。などなど指標と成るもの頂きました。
最後に「経営者が社員満足を本気で考え、社員がお客様満足を本気で考え、現場ではどうしたら効率よく生産できるかを考え、お客様から喜ばれ、社会的使命の達成、そして後から利益がついてくる。」こんなサイクルをスパイラルにまわせて行けたら、私の大目標「みんなと共にハッピーになる。」に近づけそうである。あとは実践あるのみである。
サワダ精密㈱ 小林 功治
第8分科会
料理別10種の卵と最高のレシピで新しい価値作り
~自分の会社を好きになっていくと、弱みが強みになる~

今回の青全交は徳島県の卵の販売会社、㈱小林ゴールドエッグの小林氏の報告を聞かせて頂きました。『質がバラバラ⇒多品種であると捉え、様々な用途に合った卵を提案』『養鶏していない⇒鶏を管理する手間がない分、お客様側に注力できる』など様々な弱みを強みに変える事ができた同社ですが、その下地になったもの、小林氏の肯定的に弱みを捉える目にポイントがあると思いました。
過去、父親の死による思いがけない社長就任直後、小林氏は会議や勉強会や社員面談ですべて今の否定ばかりを口にしてしまい、結果事務所に社員が寄り付かなくなったそうです。しかし、古参社員の経験に裏打ちされた、とある現状の素晴らしさの一つに気づいた時、新しい事は決して過去の否定の上に立脚してはダメだと気づかれたのです。
こうして養われた肯定的に物事を捉える目。私は弱みを強みに変えるとき、絶対に欠かせないと思いました。否定的に弱みを見てしまうとそれを生かす方向へは思考が向かないと思うからです。 そして小林氏がおっしゃっていた『社員・取引先を含め皆の良さを生かす会社でありたい』という言葉にも肯定的思考が満載だと思いました。
私も会社の悪いところ、弱いところが目に付き、真っ向から否定してしまう事がよくあります。ちょっと踏みとどまって、実は良い点なのではないか?生かす道があるのではないか?と考えるようにしたいと思います。そしてバズセッションでのテーマ、『皆が面白く仕事をするには?』のまとめに出た、『弱みを強みに変えれば会社の向きもがらっと変わっている。皆刺激があって面白く仕事ができるのでは』という言葉をしっかりと捉え、固定概念に縛られず、肯定的に会社の色々なところを今一度見直してみたいと思いました。
大変良い分科会に参加させて頂き、本当に有難う御座いました!
㈱鍵庄 入江 雅仁
第11分科会
「希望あふれる農業」で、後継者、担い手の育成を
~輪作体系の中に放牧養豚を取り入れ、異分野への進出を図る~

今年初めて青全交に参加しました。場所が北海道なので、せっかくだから大自然を味わえる見学分科会にしました。 …と、まるで、旅行気分で行ってきたみたいに受け取れますが、勉強もしっかりできました。結果、大満足&個人的な収穫が大きかったです。
見学分科会では、「北海道ホープランド」社を訪ねました。農地の広さは120ヘクタール、なんと甲子園の30倍!そこに、多種な作物が植わり、バスに揺られながら見学している私たちを驚かせてくれました。更に、妹尾社長の人間味溢れるお人柄とぼくとつとしたしゃべり方から、たくさんのことを教えていただきました。
多くのことをお話いただいた中で、特に印象に残ったのは、休閑地で「放牧養豚」をしていること。ぶたが、限りなく自由な環境で、のびのびと暮らしている感じでした。
私は初耳だったのですが、通常は飼いやすいように、ぶたの耳やしっぽは切るそうです。が、妹尾社長のところではそういうことはせず、予防接種もせず、できるだけぶたにストレスを与えないようにしています。この育て方、欧米と同じ方法を採用しているそうです。そのように育ったぶたのお味は絶品でした!
分科会の報告の際に、ソーセージを出してくださったのですが、想像以上にジューシーで味が濃厚、かなり旨かったです。思わず他のメンバーの目を盗んで3、4つほおばってしまいました。
妹尾社長のお話をお聞きして&ぶたがのびのび育っているのをを見て、つくづく思ったのですが、人間って、規律を決めて厳しい環境を作ることが得意な生き物だなあ~と。
でもほんとは、もっともっと自由な環境を欲していて、ゆる~いルールの中で生きていく方が、個性が伸ばせるんじゃないか? 「いい味」が出るんじゃないか?と強く思いました。
私は、結婚式にまつわる「人」を扱う仕事をしています。経営者として、最低限のルールを設定し、社員・スタッフのやる気・自由な発想が出るような環境を、いかにつくるか?
…これが、私の経営課題であり、この分科会で得た最大の成果です。
㈱ロングウィッシュ 盧 玉能
第12分科会
日本の食卓を守り、豊かにする想いを胸に
~地域の農商工連携推進の要としての役割を果たす~

㈱山本忠信商店様は、昭和28年に小豆の加工業者として北海道十勝に創業されました。
その社屋に入ると「いらっしゃいませ!」と元気よく社員さんの挨拶が飛び交い、会社に流れる規律ある空気を感じ取ることができました。5Sが隅々まで徹底された工場に入ると、ベルトコンベアーに膨大な数量の小豆が、各工程を進めることによって選別、研磨され製品になってゆきます。また熟練パートさんによって“手選り”作業で特選品を仕上げていました。
私も和菓子を製造していますが、さすが、信頼のある山忠さんの製品だと思いました。
そんな山忠さんが、平成1年より国産小麦の取り扱いを始め、様々な革新にチャレンジしてゆきます。小麦生産者団体「チホク会」を立ち上げ、十勝産小麦の勉強会・各種PR活動・学校給食・ホームベーカリーのモニター事業などを行い、生産者、加工業者、消費者がうまく循環する構造(ファーム・リッチ・サイクル運動)を実現させ、地場産品の消費拡大を進めています。
バズセッションでは、このような「農商工連携において核となる企業の役割とは何か」という非常に難しいものでしたが、企業の役割として、◯理念を共有する◯農家との信頼関係を築く◯消費者の声を伝える◯流通を確保しブランド化させ戦略を立てる。などの意見が出ました。「農商工連携」を進めていく上で、様々な革新に取り組み、問題に対処改善し全体のバランスを考え進めていくことが重要だと感じました。
山本忠信商店企業理念
【1】山忠は人でできている
【2】山忠のミッションは農家にある
【3】山忠は社会の公器である
まさしく理念がその役割を宣言し、北海道における企業としてのスケールの大きさを感じて帰阪しました。
㈱いづみや本舗 今井 智之

