2009.5. 1【活動報告】
人としての経営と経営者の品格

講師の清水様
兵庫支部3月度例会が3月25日(水)神戸市産業振興センターで開催されました。今期兵庫支部は「経営指針づくりと実践」のテーマで例会が開催されてきましたが、その締めくくりとして講師に清水義昭氏(株式会社アクティー代表取締役)をお招きしました。
兵庫支部会員34名、他支部会員8名にゲスト8名が参加され盛大な例会となりました。
サブプライムローンの影響による世界的な金融恐慌が日本経済にも波及し経済危機が叫ばれるなか、中小企業においても多くの企業で経済への懸念が波紋を広げています。この時代を乗り越えるには今、何をなすべきか?非常時に備え経営管理を行うことは必要なことです。しかし、経営者にとって現実に直面する経営的危機を本当に予測できたでしょうか?

参加者50名
この時代に「会社を経営する」ということは、常に「社会に対する使命感」「利己的思念を超える経営理念」または「存在理由」を持つことにより、現状の対応だけではなく、未来へ向けてのビジョンを明確に示せばなりません。その上で社員一丸となりモチベーションを上げ、創造力豊かに行っていかねばなりません。
ただ重たい空気に飲まれてアタフタするより、時には「ケセラセラ(なるようになる)」の精神も必要だと感じました。

例会委員長 竹中様
今回清水氏の講義を受け、日本では元来「経営」という言葉は「人を、時を経て営み育む」という人間形成の意味だと知りました。
そして、「死の経営」という話を聞き、人間は日々「死」に近づきながら生きているということも改めて思い知らされました。普段の生活では「死」という現実に直面しませんし意識もしません。しかし修羅場を体験し、それをくぐり抜け一度「死」を見た人間は脱皮し変容できるのだという話には気持ちが引き込まれました。
人として経営者として日々を送るということは自身の心身を鍛錬することが非常に大切だと思います。そして社員や周りの人々に人間としての勇気・誇りを与えられるような品格を持ち、「俺が、俺が」の「が(我)」を捨て利己ではなく、利他の精神を保つことが重要です。
「義を見てせざるは勇無きなり」正しいものを見ながらそれを決行できないようでは勇気がありません。徳を積み重ね正しいことを決行する精神により自身の人間形成に励み、それによって育まれた品格、人生観を土台にして掲げられた存在理念ならば、人間の人生において大きな礎になっていく、と感じました。

兵庫支部新入会員 授与式(ミツ精機㈱ 鳥谷氏)
未来のあるべき姿を明確に想像し、そのデザインに向かって5年後には何を行うのか?3年後には?1年後には?そして今、何を行わなければいけないのか?明確なビジョンと確固たる理念があれば経営者としての品格が崩れることはないはずです。
経営者にとって立派な経営指針、綿密な事業計画は、会社を理想的に発展させるうえでとても大切な頭の役目を持っています。その一方で、実際に行動する手足は社員です。経営者、社員、働く仲間全員で神輿を担ぐ。経営者はどのような状況下でも常に前向きで明るい笑顔を絶やさず、ガッツ、情熱を持って神輿担ぎの先頭に立ち社員を引っ張っていく「お祭り経営」が必要だと痛切に感じました。
社員の背中にはその家族の愛情、期待も乗せられています。経営者にとって社員は家族に等しい存在です。人としての成長を促し、時には厳しく、時には温かい目で見守ってあげることが必要です。それには経営者自身が人としての成長を続けなければいけません。
理論だけでは人や会社をコントロールすることはできません。経営の手法ではなく「思想」「理念」「人間の本質」を学ぶことも経営者にとって重要だと感じました。
清水先生、貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
また今期の締めくくりに相応しい例会を企画していただきました例会委員の皆様をはじめ、運営委員の皆様、お疲れさまでした。
㈲ほけん本舗 武田 雅大

