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マルタ産業株式会社

マルタ産業株式会社|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)マルタ産業株式会社|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

小川 高芳(常務取締役)

所在地  

 

兵庫県姫路市船津町4015番地

創業   

 

1910年6月

設立   

 

1972年

事業内容 

 

石油販売事業・自動車販売、車検センター、カーリース事業

従業員数 

 

15名

公式サイト

 

http://www.maruta1556.jp/

入会年月

 

2010年

事業内容及び企業の沿革

今年で創業107年の歴史を持つマルタ産業株式会社は、1910年にから鋤製造業の小川製作所として創業。その後、むしろや麻袋加工業を経て1968年に今のマルタ産業株式会社を設立し燃料油石油販売業を開始。現在では自動車販売から車検、カーリースなどの自動車関連の事業も展開され、今後も拡大予定されております。またグループ会社である小川農園株式会社を設立し、米の生産から米粉のパスタを製造しております。現在、社長は父の亮一氏で3代目となり、小川氏は4代目事業承継予定者です。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

ソリンスタンドの業界は年々売上数量が減少傾向にあります。1994年に60,000カ所あったガソリンスタンドが2017年には25,000カ所まで減少しています。その要因としては資金繰りの悪化やハイブリッドカーの普及、価格競争などが要因と思われ、現にスタンド数の減少とセルフ化が多くなっているのが実感できると語っておられました。燃料販売の大型店(ライバル店)の出現により販売数で売上をとるか、燃料以外の収益をとるかを考え、そのポイントとしては燃料販売業界でいえば衰退していくが、車販売業界で考えるとまだまだ伸びしろがあり、車という共通のものの中で闘う土俵を変えると2012年に意思決定をし、燃料販売特化から、本格的に自動車事業への展開を進められています。ガソリンスタンドが車屋をしているのではなく、車屋がガソリンスタンドを経営しているように、業態の変化を目指しガソリンスタンドの強みを活かしマイナスをプラスへ変えていきたいと語って頂きました。また、ガソリンは50年後無くなるかもしれないが、米は100年はなくならないだろうということで、小川農園株式会社を設立し、その後農業生産法人を取得されました。

マルタ産業株式会社|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)マルタ産業株式会社|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

現在取り組んでいることについて

創業から107年を迎え、次に200年企業を目指すため4代目になるための挑戦として、ただ事業承継するのではなく第4創業できるよう取組んでいると語っておられました。自動車事業を展開するにあたり、自動車販売でのライバル社が出来ないガソリンスタンドの強みを活かし、自動車購入者にはガソリン20円引きなどの施策を行なっております。また、どうすれば地域のお困り事や課題を見つけ地域のお役に立ち如何に事業に反映させられるか取組まれております。新卒採用など雇用拡大にも取組まれているそうです。

社員に対して

常にともに挑戦しようという思いを共有されているようです。ともに挑戦し、行動に移すことにより良い方向に進みます。その変わっていく変化をともに喜んでいます。会話とコミュニケーションの数を増やす事により、会社の中に血液が通ってると感じ、そうする事により、物心で豊かな生活を共有することができ、ともに成長が出来ると感じています。おかげで過去7年間は社員さんの退職もなくお仕事されてるそうです。今後も、目標社員教育に力を入れると共に自分自身の学び、成長に精進すると熱く語って頂きました。

同友会への想い

同友会への入会は2010年。決算書が読めないのは、小学生が通知簿を読めないのと一緒やでという言葉に奮起され入会されました。経営指針作成とMG研修を積極的に参加されました。経営指針成文化セミナーに参加してみて、自社年表・わが社の強み、弱みの整理・他の会社の経営計画書を見ることができるなど、自社を振り返る機会にとても感謝しており、そのおかげで会社の歴史と社長の偉大さを知ることができたそうです。社長の仕事・常務の仕事・店長の仕事・想いの共有・共通言語・共通認識などを考えるようになり、意思決定するためのルールや基本概念を確立することができました。同友会に出会え入会し学べてとても感謝されてます。今後も同友会の謙虚に学ぶ経営者の姿勢を見て共に学び、成長するライバルを見つけ、今後も切磋琢磨していきたいと語って頂きました。

今後の展望

2年後には、姫路でNo.1のガソリンスタンドになると決意されています。敷地や設備の拡大、社員数の拡大などに積極的に取組み挑戦していきたいと語っておられ、具体的に隣接する用地の取得や、その場所に車検工場や板金工場、洗車場の設立計画を進めています。また小川農園株式会社の米粉を使ったパスタを全国に認知させ販売していきたいと考えられており、今後はさらに店舗展開だけでなく米粉パスタの卸ができるようにしていきたい。200年企業を目指し常に模索し挑戦していきたいと熱く、熱く語って頂きました。

編集後記(取材の感想)

今回小川さんを取材し、ありがたいことに小川農園株式会社の米粉を使ったパスタ屋さん(パスタ ソリーゾ)にて昼食をご馳走になりました。とても美味しかったですし、お店もオシャレでした。小川さんはとても近い世代なのですが、とても会社の事、先の事をしっかりと考えられており、とても勉強になりました。小川さん、ありがとうございました。

中はりま支部 重留 正和(株式会社グロースネット )