会員企業訪問

インプレス工業 株式会社

「お客様の企業価値を高める協力会社」
〜社員が辞める時まで働いて
「よかった」と言える会社を目指して〜


会社名:インプレス工業 株式会社
会員名:五百藏(いおろい)忠(代表取締役)
所在地:兵庫県三木市別所町花尻441-128
創 業:2004年1月1日
譲 受:2015年10月21日
事業内容:制御盤の板金加工、各種板金製造
従業員数:4名






1.事業内容及び企業の沿革

 インプレス工業は分電盤、配電盤、制御盤の匡体を板金加工(CAD、金属板を切断、曲げ、溶接、穴あけ加工等をしながら匡体にしていく)、を中心に設計・製造しています。 2004年脱サラを機に父親と共同で創業し、2015年には法人として設立しました。 創業当初は20坪の借り工場で定盤と中古の溶接機だけをもとに好景気に支えられて何とか事業として存続していたそうです。長時間労働と価格の安さと向き合いながらもコツコツと資金を貯めて新しい機械を導入し、加工技術の幅も広げていかれました。リーマンショックの時には廃業寸前まで追い込まれたそうですが何とか危機を乗り越え現在では従業員を抱え自社工場まで所有するに至っています。(その陰には昼間は
勤め先で働いてから夜だけ、しかも時には徹夜になっても製造に手伝いに来てくれた友人がいてくれたことが大きな支えになったそうです。その友人は現在従業員として働いています。)


2.業界の状況、外部環境の変化その中での対策

産業機械にとって制御盤は無くてはならないもので設備が必要である限り板金加工は必要であり、さらにこれまで
稼働してきた設備機械の寿命・交換・再製作等の要因で板金加工業界自体は今後も需要が続くと考えられています。
 しかし、大手企業の安価な量産化商品(規格品)、低価格短納期の注文に翻弄されることもあったようですがそれで
も高品質を保持し、大手企業では敬遠するような規格外の製品を手掛けることでリーマンショック時でも乗り超えるこ
とができたそうです。設計から製造まで一貫して提供しているのでサイズ・機能・価格に関しての要望に柔軟にお応えすることで強みを見出してきたようです。





3.現在取り組んでいることについて

 危機を乗り越え、従業員を雇用するようになった時に同友会に入会しました。入会してすぐに経営指針成文化セミナーに参加し、そこで社員を大切にし、育てることの重要性に気付いたそうです。単純にものづくりだから、機械を動かして切断し、曲げ加工、溶接だけの作業という現場作業だけの考えから脱却しもっとものづくりの総合的な視野に立って活躍の場を与えることが社長としての重要な役割だと気付いたのです。そして、社員を工場だけの作業ではなく客先の担当者と会わせ、その商品の要求を直に感じ、客先に感動を与える商品にするために必要なことは何かを気付いてもらうような教育に取り組んでいます。

 そのためにはこれまでの閉鎖的な自社だけの技術ではなくもっと他の製造業(単なる板金加工業としてではなく)を見学し、感じ、学びとってもらうような取組を始めています。また、ものづくりの視点に立って必要な資格、検定などこれからは技術的方面での教育も含めて取り組んでいきたいとの思いを語られていました。

4.社員に対して

 現在の社員は廃業寸前まで追い込まれた時に徹夜してでも支えてくれた人なので感謝してもしきれないという想いでいっぱいだそうです。だから、今社員に対しては家族も含めとにかく安定していい暮らしができるようにしてあげたいだけです・・・と。「そのために儲けたいのです」「社長がいいことを言っても儲からなければ話にならない」「だから、全員で成長しましょう」五百蔵社長からはこの思いが痛いほど伝わってきました。

5.同友会への想い

現在法人として設立し、自社工場に移転して約1年。同友会の活動の中で「経営者としてすべき役割が何なのか、自社をどう向かせるのか、もっと学びたいことがいっぱいある」と非常に前向きに同友会活動を利用しようとしています。昨年経営指針書を成文化し、社員に自らの想いを伝えました。

・ MG(マネージメントゲーム)にも取り組み、数字のもつ意味や数値計画についても学びました。これからは社員にも伝えられるような広い視野を身につけたいと意欲的です。

6.今後の展望

  ものづくりとして今までは鋼板の切断・曲げ・溶接のみの匡体を製造する業種ですが、さらに塗装・内部機器の取付、組立、さらには3DCADによるもっと進歩した制御盤づくりの設計・製作に取り組んでいきたいという思いを持っています。その実現のためにはもっと人材が必要で、毎年1人は雇用して社員を増やし、その分だけ業界の範囲を広げ、さらに雇用を生み出す企業へと目標を語られていました。

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