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新年のご挨拶

2016年1月1日

筆頭代表理事 田中 信吾氏

新年あけましておめでとうございます。
昨年は火山活動の活発化による桜島、阿蘇山の噴火、今まで経験したことの無い集中豪雨による河川の氾濫等、阪神大震災を思い出させる自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけられた年でした。一方、経済界ではディーゼルエンジン排気ガス不正ソフトや利益不正水増し、杭打ちデーター流用問題等、大企業の不正が次々と発覚した一年でもありました。大企業は期間ビジネスです。自分が社長の時は何が何でも利益を上げるために無理、難題を社員に押し付ける。利益を出さなければ株主から非難され株価が大幅に下落、結果責任をとらされるからです。

一方、中小企業はほとんどがファミリービジネスです。子供や孫のために今より少しでもよい会社にして任せたい、長くビジネスが続くように、そのような思いで必死に経営しているひとが多いのです。企業は設立5年で85%が廃業、倒産し、設立10年存続出来る企業は6,3%で、設立20年続く会社は0,3%、設立30年続く会社は0,025%しかないと言われています。100年以上続いているのはほとんどがファミリー企業です。我々が頑張らないと地方は活性化しません。地方を支えているのは中小企業だからです。会社を維持発展させるために経営者として大切なのは、まず「知識」「学問」が大切であるのは勿論ですが、変革を進められる「能力」その人のもつ「考え方」も重要です。学問的、または経営的な知識を多く持ち、非常に高い能力を持っている人は優れた結果を出せると思われがちですが、その人が持つ考え方がネガティブな場合、結果はあまりよくない。いくら頑張っても、立派な成果は上がらないのです。経営者は、自社の事業が素晴らしいと感じなければ未来に向かっての希望が湧いてきません。まずは自分の仕事に惚れ込むことが大事です。

理性的で冷静なタイプの人はなかなか自ら燃えてくれない。中小企業の経営は辛いことの連続だから、たとえわずかな成果に対しても、社員と共に感激して喜べるタイプの人でないと社員からも信頼されない。同友会で業績を伸ばしている人の共通点は自ら燃える人たちです。入会時は理念もなく、目標もなかった人たちが、例会、委員会の報告、グループ討議で学んでいくうちに(火を近づけると)燃えてくる人たちが圧倒的に多い。いくら言っても燃えない人たちもいる。このような人たちは責任を他責にしている場合が多い。同友会に入った以上は自ら学び、気づき、変わること、すなわち自助努力で良くなってもらいたいものだ。

製品を開発したり、新しいビジネスモデルを考えたりする場合に、それはかならずうまくいくと信じることが成功への一歩である。成功できると信じなければひとは真剣になれない。ただし、やろうと決めたことを実行に移す段階では、これからやろうとすることが、どれだけ難しいことかを列挙する。そして、そうした困難があることを理解したうえで、それをどのように克服し成果を上げていくかを考えていくのである。うまくいく経営者とうまくいかない経営者、それは苦しい時期に物事を客観視し、分析し、立て直して前進するには、どうしたらよいかを知っているかどうかで決まります。

中小企業経営者にとってもう一つ大事なのは「強く思う」ということだ。「どうしても強い会社になりたい、良い会社にしたい」と10年間、20年間もずっと思い続けるから、徐々にそのようになるのである。思い続けることが、行動になって出てくる。このような強烈な思いが、物事を現実のものにしていくのです。今年も厳しい経済環境になると思われますが「泳ぎ続ける者だけが時代の波に乗れる」と言います。今年も皆さん目標に向かって楽しみながら泳ぎ続けようではありませんか。