会員企業訪問
VISIT
会員名
坂本 規文(代表取締役)
所在地
多可郡多可町加美区多田90-1
創業
1988年
設立
2002年
事業内容
非鉄金属リサイクル・原料卸売
従業員数
8人
公式サイト
入会年月
2018年8月
事業内容及び企業の沿革
1988年 創業
織物工場の空き工場を借り受け事業所に
1993年 被覆電線解体を剥離作業から始める
1995年 被覆電線ナゲット機導入
2002年 有限会社サカモトに組織変更
2005年 原本社地に事業所移転
2006年 倉庫増設
2007年 本社 作業場増設
2008年 本社作業場倉庫新設
リーマンショックといわれる大不況で自社も大打撃を受ける
2009年 坂本規文氏が代表取締役に就任
前代表取締役坂本晃が取締役会長に
サカモトメタル株式会社に組織変更
2012年 経営革新計画承認を受ける
2014年 本社向かい土地購入
本社建屋南側に作業場増設
被覆電線ナゲット機2号機購入
2018年 本社向かいヤードに新作業場兼倉庫建設
2軸破砕機導入
業界の状況、外部環境の変化とその中での対策
2017年に中国の粗鋼生産量は過去最高の8億3,173万トンを記録しました。過去最高を記録するという事は、中国の国内で金属を多く含む雑品スクラップの需要も高まっていることが予測できます。
ただ中国政府は深刻化してきている環境問題の解決に力を入れてきていて、2017年の年末に行われた規制強化は2018年の4月19日に中国政府により発表された『「輸入廃棄物管理リスト」の調整に関する公告』により2018年12月31日から銅スクラップ・アルミスクラップなどの16品目が輸入禁止品目として追加されました。
この輸入禁止も中国の国内での適正な処理が行えるようになればすぐに規制緩和になると思われますが、中国の情勢に左右されて、在庫している銅を長く販売できない時期のある今の状況は不安定です。
今後は中国への販売ルートも整備しながら、中国以外の国への販売ルートを模索しています。
現在取り組んでいることについて
社員教育に力を入れています。1人1人が育つことはそのまま会社の成長につながります。
人が育つ環境づくりも大切だと考えています。自身が同友会などの外部で勉強してきたことを右腕である取締役と共有し、そこから社員に落とし込んでいます。
社員に対して
人間として成長していってほしいです。仕事の技術も大事ですが、挨拶をきちんとする、今いる周りの人・環境を当たり前と思わずに常に感謝の気持ちを持つという、人として基本的な事を大切にする人になってほしいです。
人間性を上げていく事は人生をいい方向に向かわせてくれるし、仕事の質も人間性と比例して向上していきます。
同友会への想い
入会する前に同友会に入会している経営者の意識の高さは想像していましたが、想像以上に意識が高いと感じています。
同友会入会後に作った経営指針書により、利益貢献の数字が見え日次決算が出来るフォーマットを作ってからは、それぞれの社員が自分で意思決定をするようになり、生産性が上がりました。
自分よりもスキルや意識の高い経営者と接する場所をつくることで自分自身をより成長させていくきっかけをもらっています。
今後の展望
常に相場の変動にさらされる業界なので、価格の変動に影響されにくいようにキャッシュの内部留保を高めていきます。
その時々で相場の高い販売先を選べるように販路拡大を模索しています。
自社の工場については今の仕事量を3分の1の人員で作業できるように工場の自動化を進めています。
また10年後に観察力と思考力の高い右腕である現在工場長である取締役に事業を継承できるように準備を進めています。
編集後記(取材の感想)
坂本さんが社長に就任した時はリーマンショックの影響もあり会社が倒産寸前だったようですが、その大変な状況を乗り越えてきた坂本さんにはお話しさせていただいていて、少しぐらいの外部環境の悪化があろうと乗り越えられるよという自信を感じました。
普段は落ち着いた語り口で穏やかな方というイメージでしたが、お話を聞かせていただいていると社員が俺についてきてくれるから全力で守ったらなあかんという内に秘めた熱い部分も知ることが出来ました。今回の取材をさせていただいたことで坂本さんが親分肌の社長さんであることを知ることができました。
北播支部広報委員
有限会社オートギャラリークゴ 久語 拓馬