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株式会社クニヒロ運輸

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

廣中 幸司(代表取締役)

所在地  

 

兵庫県西脇市富田町9番地の2

創業   

 

1996年11月

事業内容 

 

一般貨物自動車運送事業

従業員数 

 

12名

公式サイト

 

https://www.hakobu-kunihiro.com/

入会年月

 

2019年2月

事業内容及び企業の沿革

平成8年に父の廣中國夫が一般貨物運送事業として開業。当初はトラック5台で始めました。地元の企業様方に可愛がっていただき、仕事も順調に拡大して一時期は10台まで増車。その頃、私は、福岡にて異業種の仕事を行っておりましたが、24才の時に父からの頼みで帰ってきました。全くの素人、ドライバーとして一からのスタートでした。

順調に行くはずであった事業ですが、リーマンショック、メイン取引先の倒産など、相次ぐ外部環境の変化で、会社の業績も悪化。社員数も車両数も大きく減り、とても大変な中、平成28年に父が他界し、後を継ぎました。

当初の目標は、「10年以内に車両10台に戻す」というものでしたが、4年で達成。社員数も増え、今年は25年間お世話になったプレハブ事務所から移転するための新社屋を建設中です。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

コロナ禍の巣ごもり需要で過去最高売上である宅配とは裏腹に、大半のBtoB向けトラックは各産業への影響で物流量が激減、燃料高騰もあり業界的にかなり厳しい状況になっています。現在は第6波もなく物流量は回復傾向ですがまだまだ不安定です。そんな中、弊社では、混載輸送や協力会社との連携など、輸送効率を上げる方法を模索し生産性の向上に繋げています。またそのように利益が得られていることを社内でも伝達しております。

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現在取り組んでいることについて

承継後は毎年、新車トラックを購入。当初目標としていた10台を超え、現状12台まで増車、加えて中古の2t車が3台あります。

私は、昨年2月頃まで現役ドライバーも兼任しておりましたが、社員やトラックの台数も増えており、現場を離れるため出来るだけ乗らないようにしております。

トラックの工程段取りである配車業務や営業、ドライバー管理などの業務を自分に代わり行える人材も数名採用していきたいと考えています。

毎月の「レベルアップ会議」では、安全運転や各自の目標などを確認します。進行や議事録も社員交代で行っており、社内全体で何か少しでもレベルアップできるよう取り組んでいます。

社員に対して

今の社員は、私の代になってから入社した人がほとんどです。家族のように接し、出来るだけ「やりがい」や「喜び」を共有したいと思っています。

混載荷物の積み替えなどが発生した際は積み込み作業を手伝うため事務所で待機してくれ、皆で作業を行ったり談笑したりします。そういう場にいることで気分が晴れ、一緒に楽しく仕事ができる環境になると嬉しいです。

個人個人考える事は様々で満足度を完全に満たすのは至難のワザだと思いながらも、試行錯誤の毎日です。それでも、ちょっと無理言ったりしても、喜んで付いて来てくれる皆には、感謝の気持ちでいっぱいです。そんな皆の為にも、少しでも個々の夢が叶えられる会社になるように、共に成長していきたいと思います。

同友会への想い

入会の動機は、会社の理念を作りたい、でした。それなら、ピッタリの事業があるよと言われ、入会して直ぐに、経営指針書勉強会に参加しました。

実際、会社が伸びている時に参加したので、当初は、今やっていることが間違い無いかのチェックのような感じでしたが、今では「しんどい時」「つらい時」こそ指針書が必要だなと感じます。その中でも「労使見解」は、非常に大切なところだと思います。

また、経営者の方々とオープンな相談が出来たりするのもこの会の良さで、他の会では無いことだと思います。県での勉強会でも様々な気づきを得る事が出来ています。

所属支部が、北播支部ですが、他の支部から見るとエリアは広いし、人数は少ないように見えますが、支部内の仲の良さがいいな、と思います。

まだ、多くの参画は出来ておりませんが、時間を作れるようにしていき、支部の活性になるように努力します。

今後の展望

10年ビジョンである、物流倉庫、名古屋支店、福岡支店など、トラックの増車だけではなく、全国への対応強化に取り組みたいです。労働環境が厳しくなる中、トラックに乗るだけではなく、倉庫や新しい企画など、他の作業でも仕事が出来る環境を作り、社員が働ける場所の多様性を目指して、そしてお客様、地域に必要とされる企業を目指していきます。

編集後記(取材の感想)

取材では建設中の新社屋も拝見させていただきました。

企業の社屋とは思えないオシャレな外観で天井も高く開放的な印象でした。

その隣には10年ビジョンである物流倉庫用の土地も準備されていました。

どのような会社にしたいかとお伺いしたところ、地元西脇にはクニヒロ運輸があると言っていただけるような会社にしたいと仰っていました。

10tトラックも新車2台を増車され、ますます従業員の方々が働きやすく、かつ働きたいと思える環境づくりをされていると感じました。

 

谷水加工板工業株式会社   谷水 諒