会員名　　

　

山下裕規（代表取締役）

所在地　　

　

神戸市灘区日尾町2-1-2プレディオセイコー2F

創業　　　

　

2007年4月

事業内容　

　

美容サロン経営、プロダクト製造・販売、ブランディングデザイン、コンサルタント

従業員数　

　

37名

公式サイト

　

https://www.sakura-tessen.com/

入会年月

　

2018年12月

事業内容及び企業の沿革

2007年4月創業。現在は、ヘアサロン3店舗、まつエク3店舗を経営。

関連会社として、サロンで使用する業務用のシャンプーやヘアカラー剤等の商品を製造・販売するGO-ON（ゴオン）株式会社を2010年7月設立。

2021年にはM&Aを実施し、社員数が29名⇒37名へ増員。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

美容業界において、①サロンが多い（飽和状態）②離職率が高い③事業承継ができない④属人化という問題がある。これらの問題を解決できないサロンが多くなってきている。

創業時からビジョンの実現のために美容サロンのみの単一事業ではなく、事業ドメインを広げ美容師の可能性を発揮して美容サロン以外の収益構造をつくる展開をしている。

現在取り組んでいることについて

美容師は将来、独立する風潮だった。昨今、業界自体が飽和状態で独立後、年齢を重ねていくとリスクが大きくなる。そのため人生100年といわれる中、「美容師＝カット・カラー・パーマをする人」という概念を変えていきたい。会社の経営資源の中で、美容師のスキルを使い社内ベンチャー（事業）を立ち上げ収益がでれば法人化しその責任者にその事業の経営者となってもらう。そうすることで独立以外の選択肢をもつことができる。創業して5年後に立ち上げたメーカーや現在収益化に成功しているオンラインサロン等の事業はその想いで展開している。

社員に対して

現在、社員のうちママ社員が11名在籍している。産休前後の際は、全員でカバーし合い、持続可能な雇用を目指している。もちろんパパ社員にも。土日勤務の際は、自社の保育施設に子どもを預け、安心して働ける環境づくりを行っている。

新入社員には、教育担当が平日の営業時間内にレッスンするという「アカデミー」制をとった。その結果、営業後のレッスンは無くなり、一般的にデビューまでに4、5年を要するが2年未満で早期デビューできるようになった。

同友会への想い

入会当時、ある先輩会員から「同友会では会社のゴー ルデンルールが学べる」と言われていたが、よくわかっ ていなかった。同友会で役を受け1年間の流れの中で、 事業を思い付きではなく、計画的に進めていくことを学 ぶ。また、年間通して活動していく中での自分の態度、 行動、立ち居振る舞いなど、経営者同士だからこそ良い ところも悪いところも指摘してもらうことで、「無自覚 の自分」に気付ける。

同友会活動はボランティアではない。意識を変えるこ とで、自分の学びに繋がる。組織論を学ぶ仕組みが出来 上がっているので、自社に活用しない手はないと考える。

今後の展望

いま新たな展開として平日手が空いている美容師と、育児で忙しく美容サロンに行けないママを繋ぐ訪問美容のプラットフォームサービスを立ち上げている。この事業が認知されるとお客様にご来店されないと売上がつくれない店舗ビジネスの機会損失を大きく改善でき、育児に忙しいママさんにも貢献できるので期待している。

 

編集後記（取材の感想）

山下氏の美容師愛の深さには驚きます。今までの業界の普通はさておき、美容師の将来のことを想い、経営も活動もされているなと思いました。今年実行されたM&Aにおいても、一緒になる社員の方々と丁寧に面談され、経営理念を伝えたからこそ、大きなトラブルもなくできたことだと思います。同友会内外での学びをしっかり理解し、実践されてきたからの今なんだと思いました。

 

神戸中央支部広報委員会

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