会員企業訪問
VISIT
会員名
繁本 泰孝(代表取締役)
所在地
加東市南山2丁目3-15
創業
1918年
設立
2019年
事業内容
精肉小売業及び卸売業・弁当店経営
従業員数
23名(パート14名)
公式サイト
https://shigemoto-meatshop.com/
入会年月
2015年6月
事業内容及び企業の沿革
株式会社繁本精肉店は黒毛和牛を主とした精肉の他、惣菜や加工品を販売する精肉店と精肉店直営のテイクアウト弁当専門店を営んでいます。
大正7年、曾祖父が兵庫県加東市にて個人事業主として「繁本精肉店」を創業します。その後、父の代を経て、100年目を迎えたことを機に、商店街にあったお店を現在の場所に移転をして新店舗オープンと共に4代目の代表に就任します。その後、社員を2名雇用したことをきっかけに株式会社を設立しました。
業界の状況、外部環境の変化とその中での対策
精肉専門店は従業員を雇用した比較的規模の大きいお店と家族経営に二極化しています。昔ながらの家族経営をしている肉屋さんはアイテムをそろえることが難しく、お肉だけで集客することが難しくなってきているのが業界の状況です。
お店のある東条は人口7,000人で商圏規模は小さいですが、ゴルフ客をターゲットに取り込むことで規模の拡大を図っています。ゴルフをするお客様は、比較的富裕層であるためゴルフの帰りにお肉を買って帰ってもらうための戦略として、野立て看板を採用しました。野立て看板では、お肉ではなく「美味しいコロッケ」を推し出しています。コロッケは、1個当たりの単価が安いためお客様にとってお肉屋さんに足を運ぶ敷居を下げてくれます。また、お肉屋さんの美味しいコロッケは家庭へのお土産にもうってつけです。この戦略が大成功しており、野立て看板を見たゴルフ客がどんどんお店に来るようになりました。
現在取り組んでいることについて
会社のビジョンに対して社員が個人目標を立て、会議毎に進捗状況を確認しています。各自の課題を他の社員とも共有し周囲の協力を得ながら成長できる仕組みを構築しているところです。まだまだ機能していないところも多く同友会の先輩経営者からも学んでいきたいと思っています。
社員に対して
社長就任以来社員の離職率は0%です。ついてきてくれている社員には心から感謝をしています。お互いに気遣いができる優しく働きやすい社風で、社員がさらに働きやすい会社にするために、現在業務のマニュアル化を進めています。また、経営指針書も作成しており社内には至る所に行動指針を掲示しております。社員教育としてはお互いを尊重しあえる心の教育を実施しています。今後は評価制度の導入も取り組んでいく予定です。
同友会への想い
同友会に入会して10年ほど経ちますが入会してから最初は金銭的にも時間的にも余裕がなく、参加できる活動に制限がありました。その中でも様々な学びを実践し、経営状況も良くなってきました。今春まで青年部にも所属し本会では役職も引受けて多忙を極めましたが忙しい時にこそ人は成長できると実感しています。今期はブロック長として新たな成長をしたいと思います。
今後の展望
10年ビジョンでは北播磨地区で精肉店3店舗、弁当店1店舗、焼肉店1店舗にすることを目指しています。現在は精肉店2店舗目の計画を進めており土地の取得に動いています。
今後精肉店は後継者不足などで減少が見込まれます。精肉店で肉を買えなくて困る方が出てきます。当社の事業ドメインである『地域のお客様にとって近くて便利で質の良いお肉を提供する地域貢献業』を体現していき地域になくてはならない会社に成長させていきます。
編集後記(取材の感想)
取材の後、繁本さんにお肉を食べてもスリムな体型を維持できている秘訣も聞いてみましたが、回答は「遺伝ではないか?」と言うことでした。ただ、お米を食べる量を減らすことでお肉をたくさん食べても太りにくいとの事。いつまでも美味しくお肉を食べられる健康体でいたいですね。繁本さん、非常に勉強になるお話をありがとうございました。
Gemeinschaft 山本 麻依子