会員企業訪問
VISIT
会員名
白井 克樹(取締役)
所在地
加古郡稲美町六分一1183-36
設立
1981年6月11日
事業内容
中古工作機械・産業機器・重機の国内販売及び輸出
従業員数
5名
公式サイト
入会年月
2024年7月
事業内容及び企業の沿革
弊社は、1981年に曾祖父が神戸駅前にて創業した会社で、創業当時は、社名にある通り電子機械の取り扱いを主業としておりました。時代の流れとともに取り扱い品目は変化し、現在では中古の工作機械・産業機器・重機などを中心に、国内外の新たなユーザーへとつなぐ役割を担っています。延べ2,000坪の自社敷地に商品を取り揃え、自社スタッフによりコンテナ詰めを行い、主に東南アジアを中心とした海外へ輸出しています。
業界の状況、外部環境の変化とその中での対策
近年、国内製造業を取り巻く環境は大きく変化しています。生産拠点の海外移転や設備の自動化の進展により、国内での中古機械の発生や流通にも変化が見られます。
かつては東南アジアを中心に日本製中古機械の需要が高まり、輸出は大きな成長分野でしたが、近年は安価な外国製品の品質向上や現地メーカーの台頭により、以前ほどの勢いは感じられなくなってきています。さらに、為替の変動や国際情勢の不安定さも、取引環境に少なからず影響を及ぼしています。
また、輸出入に関わる各国の法規制や手続きの厳格化も大きな外部環境の変化として影響を及ぼしており、これは企業努力だけではどうにもできない部分でもあります。こうした制約の中で、弊社では従来の事業モデルにとらわれず、新たな販路開拓や業種・業態を超えた取引先との連携など、柔軟な取り組みを模索しています。
限られた資源を有効に活かすという観点から、中古機械が果たす役割は今後も重要です。その価値を再認識しながら、変化に対応できる企業であり続けるべく、挑戦を続けています。
現在取り組んでいることについて
現在はさまざまな団体に積極的に参加し、異業種の意見や知見を取り入れながら新たな取り組みのきっかけを模索しています。また、貿易という特殊な業界特性を踏まえ、同業者やお客様から外国の情勢やニーズを的確に把握し、販路拡大のチャンスをつかむことを目指しています。
社員に対して
弊社では、社員の小さな不満にも真摯に向き合い、「3K」と言われる業界の体質を踏まえ、少しでも働きやすい環境づくりに取り組んでいます。従業員の声を丁寧に拾い上げ、社長へ届ける役割を担いながら、職場環境の改善を目指しています。言いにくいことも、現場を理解する立場から積極的に伝える努力を続けています。
同友会への想い
当初は入会するつもりはありませんでしたが、友人と一緒に入会しました。参加してみると、「何を学ぶか」より「誰と学ぶか」が学びの質を大きく左右することに気づかされました。経営について本音で語り合える仲間ができたことは、私にとって何よりの財産です。同友会の一つの魅力は”仲間”だと感じています。
今後の展望
現在、売上は一時的に落ち込んでいますが、最盛期の水準まで回復させることを一つの目標としています。そのために、既存事業の強化はもちろん、新たな販路の開拓や事業の幅を広げる取り組みにも積極的に挑戦し、再成長を目指しています。また、弊社はこれまでも時代の変化に応じて取り扱い商品を変えながら、事業を継続してきた歴史があります。今後も、商品や業態の転換を視野に入れながら、変化に柔軟に対応できる経営者としての力を高めていきたいと考えています。そのためにも、同友会での学びを通じて自らを磨き続けてまいります。
編集後記(取材の感想)
入会からわずか1年ながら、支部や青年部の活動に積極的に関わる姿勢が印象的です。家族間で事業承継を控える中でも、親子の関係はとても良好で、そこには白井さんの持つ「人を思いやる心」が深く根づいていると感じました。今後のご活躍がますます楽しみです。
株式会社ホープ・プランニング 代表取締役 森下 健志