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一般社団法人不登校支援センター

一般社団法人不登校支援センター|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)一般社団法人不登校支援センター|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

吉本 奈津子(理事長)

所在地  

 

大阪府大阪市西区京町堀1丁目4番16号センチュリービル2階(大阪支部)

創業   

 

2009年9月

譲受   

 

2014年8月

事業内容 

 

メンタルヘルス事業

従業員数 

 

18名

公式サイト

 

https://www.futoukou119.or.jp

入会年月

 

2010年12月

事業内容及び企業の沿革

小学校〜大学までの対不登校のお子さんと、その親御さんの対面カウンセリングをしています。100分の対面カウンセリングは20分親御さん、60分お子さん、当日のまとめとして、最後20分は親御さんという流れです。初回面談は100分、無料。その後、1回100分、15,750円。初回面談で、スケジュールを組み、今後の予定、計画をたてます。病院との違いは、投薬治療ではなく、対話療法であること。2009年に発足した、当支援センターを2015年6月から私が理事長で運営させていただくことになりました。現在、札幌から福岡まで、全国で7拠点、社員18名で不登校で悩む家族と、日々関わっています。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

不登校の児童生徒は、全国で約17万人。年々、増加の一途をたどって学校でいじめにあって、という理由で当センターに来る子は少ないです。集団に適応できないというストレスだったり、意外にも両親が原因という場合もあります。そして、何が根本の原因かが、わかってない場合が多いんです。不登校になっているというよりも、自分の今の心の現状を、不登校という手段を使って表現していると、私たちは捉えています。そして、地方よりも都会のほうが、不登校児童生徒は多いのが現状です。私たちの子供の時のような、町内会などの横の繋がりもなく、幼少期に人との関わりを体験してこなかったと考えられます。

一般社団法人不登校支援センター|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)一般社団法人不登校支援センター|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

現在取り組んでいることについて

まず、第1に、認知度を高めることです。ホームページ、ブログの発信や、スマホアプリ、フェイスブックページなどの広報活動。実際に、学校への訪問もさせていただいています。訪問させていただくと、先生からは、矢のような質問を受けます。先日、社員が高校で授業もさせていただきました。高校生に向けてなのですが、自身のセルフコントロール、コミュニケーションなどがテーマです。そして、2番目は、実際に、カウンセリングをする社員の教育です。人間力をあげることです。私が現場に出て、カウンセリングをすることはありません。私の仕事は、この社員に対しての教育、人間理解力や対話力をあげることです。7拠点ありますので、スカイプや、対面でとにかく、対話をしています。

社員に対して

彼らは素晴らしい!の一言です。その人間性のすばらしさに私が影響を与えられています。愛しくて仕方がありません。私ができるのは、場の共有です。先日、大阪で行われた全国総会に社員を連れていきました。全国の経営者の熱いエネルギーにふれ、報告を聞き、バズに参加した社員が言ったことは、うちも経営指針をきちんと作りたい!ということ。経営指針は、以前、私が代表取締役を務める、東洋土地開発で、成文化セミナーに参加し、作成いたしました。が…当センターではまだ作成しておらず、まさか社員からそのような言葉をかけてもらえるなんて思ってもみなかったので感激しました。幹部社員と理念を考え、皆、その理念を眺めながら仕事をしています。

同友会への想い

同友会に入ってなかったら、この事業はできていなかった。会社のオーナーが変わるという大きな不安を持った社員に対して、何が伝わるのか?そうだ!私が同友会に入って、周りの経営者を見て、刺激をうけ、運営委員をしながら組織運営を学んでいったように、まずは彼らにこの同友会の空気を体感してもらおうと思いました。大阪の全国総会、石川の青全交、そして今後も、幹部社員にはどんどん全国行事に参加してもらい、同友会に教育までしてもらっています。

今後の展望

「自殺が1割減ったら、素晴らしい社会になると思いませんか?」不登校というのは、子どもが学校という社会に適応しづらくなっていることを示す1つのサインだと思う。47都道府県に支部をつくるには、カウンセラーの育成がカギ。増えていくばかりの要望にどう、私達が関わっていくのか…私達の存在、行動で、日本で自殺する方が1割減ったら…素晴らしい社会に近づくと思いませんか?とにかく、日本を元気にしたいよね!社員一同と、そのように話しています。

編集後記(取材の感想)

人と関わる仕事。対面で100分。カウンセラーは、最大1日6名の方と面談する日もあるとか…へとへとになりませんか?と質問したところ、お1人お1人に対して、真っ白な状態で向き合うために、面談と面談の間に1人の時間、5分の瞑想を入れる。ストレスは発散するものではなく、全ては自分でコントロールするもの。客観的に自分を見るようにしているなど、社員さんからすごく参考になることを教わりました。社員さんの前向きさにとにかく驚くばかりでした。これも吉本さんの社員さんとの本気の関わりから出た賜物なのだろうなあ、と思いました。

神戸中央支部 広報委員 西 良旺子