会員企業訪問

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和田金型工業株式会社

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

酒井 誠(代表取締役)

所在地  

 

神戸市西区高塚台3丁目1-17

創業   

 

1922年(大正11年)和田彫刻所 

設立   

 

1962年(昭和37年)和田金型工業株式会社 

事業内容 

 

製造業

従業員数 

 

37名

公式サイト

 

http://www.wadakk.co.jp/

入会年月

 

2016年12月

事業内容及び企業の沿革

事業内容 

自動車吸気系部品および靴関連のプラスチック用金型、ゴム用金型の設計、製作試作加工(金属加工、射出成形)、治具 の設計製作、産業用ガスタービン部品加工

 

企業の沿革 

1922年(大正11年)  和田半次郎が和田彫刻所を創業 (神戸市林田区/現長田区) 

1962年(昭和37年)  和田金型工業株式会社に法人改組 

1970年(昭和45年)  神戸市垂水区(現西区)に工場建設 

1971年(昭和46年)  神戸市長田区に本社工場を建設 

1970年代                一体成形サンダル、スキーブーツなどのプラスチック金型を開発 

1980年代                    カール・ルイスなど一流選手のス ポーツ靴の金型を多数開発 

1985年(昭和60年)  平瀬清代表取締役に就任(現会長)

1995年(平成7年)    阪神淡路大震災により被災した長 田区の本社工場を靴業者に提供、 神戸市西区を本社とし、事業を集約 

1998年(平成10年)   自動車部品の金型を主力に 

2008年(平成20年)   ISO9001認定取得 

2014年(平成26年)   神戸市西区高津台に移転、JISQ9100認定取得 

2015年(平成27年)   酒井誠 代表取締役に就任

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

主力商品である「金型」は季節によって波が非常に激しい商品であり、売上が安定しない。また、その「金型」も近年どんどん海外へ流出していっており今後も加速していくと予想される。そんな中、航空機産業においては今後10年でほぼ倍増となる動向であり、とても期待できる市場であるため、多くの企業がその市場にチャレンジしてきている。また、その航空機関連の「部品加工」は、「金型」とは違って、一度受注できると売上の安定が見込めるとのことで新たな柱としていきたい、と酒井社長。

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現在取り組んでいることについて

航空機関連の「部品加工」に向けて、2014年には新工場建設、工場移転、そして、JISQ9100を取得。さらに昨年には、 工場を増築し、今年に入って、取引先より機械を買い取り、航空機関連の「部品加工」に着手した。将来的には「部品加工」の「和田金型工業」と呼ばれるように頑張っていきたいと、酒井社長。また、目指すところは野球で例えると「甲子園」、「六大学」のようなところ。まだまだ幼稚園児が野球をはじめたところで、これから厳しい試練が待ち受けていると思うが頑張ってもらいたい、と平瀬会長。

社員に対して

先代(平瀬会長)の急な体調不良で、予定よりも早く代表取締役に就くこととなった酒井社長。社員さんとは、普段から率先して明元素言葉で接し、「ありがとう」という感謝の言葉を発するとともに、技術や知識においても社員さんたちの方がよく知っていると謙虚な姿勢で接しておられ、非常に良好な関係を築かれていました。工場見学でお会いしたすべての社 員さんが明るい表情で挨拶してくれるその姿を見て、会社の雰囲気の良さを感じました。

同友会への想い

青年部から同友会をスタートした酒井社長。青年部で出会った同年代の事業承継者の人たちとの何気ない会話の中から、勇気をもらったり気づきを得たりと、そのような仲間との出会いが、事業承継したときには本当に助かったと話しされます。また、研修やセミナーで得た経験を会社の状況にあわせてチョイスして実践されているそうです。

今後の展望

今、航空機関連の「部品加工」の第一歩を踏み出した段階。ここをしっかり伸ばしていきたい。「金型」製造で磨かれた技術力を生かし、部品加工の技術力を早期に身に付けて、少量多品種の「部品加工」を一つの柱としていく、と決意ある強い口調で酒井社長。自分たちの手掛けた商品が航空機関連の部品となって、「より速く!より遠くへ!」

 

編集後記(取材の感想)

「4S+1S」を徹底しておられる和田金型工業株式会社。 工場内も本当にきれいで、社員さんのあいさつも気持ちよく、厳しさとやさしさを感じることのできた企業訪問でした。なかなか設備投資できない企業が多い中、前をまっすぐ向いてチャレンジしていこうとされている酒井社長のリーダーシップがあれば、必ず「甲子園」への出場、さらには 「六大学」での活躍も間違いありません。ご健闘をご祈念 いたします。

 

東神戸支部 広報委員