会員企業訪問

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株式会社東和電機

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

髙口 明浩(代表取締役)

所在地  

 

神戸市西区櫨谷町長谷247番地

創業   

 

1947年

事業内容 

 

主に船舶(大型〜中型)のモーター整備・船舶電気工事

従業員数 

 

10名

公式サイト

 

https://www.towa-electric.co.jp

入会年月

 

2015年9月

事業内容及び企業の沿革

1947年に御祖父様が、東洋の平和を願い東和電機という社名を付け、電動機修理・船舶の電気工事をする会社として創業されました。当時は、一社の得意先をも大切にできない会社では意味がないという考えから、一社との取引を貫いていましたが、お父様の代になりモーター修理のコイル巻替えをメインにする中で得意先を一社から数社に増やしていきます。

2002年に現社長の髙口さんが26歳で入社。その時代は船舶業界の景気が悪い上、大口の仕事でミス1,000万円の返済を求められます。それを機に、2008年社長を交代し経営者としての一歩を踏み出すことになります。価格を10%アップ、モーターのオーバーホールも請負う業務内容に見直すことで利益を確保していかれました。経営も安定し手狭になってきたこともあり、2016年現在の所在地に会社を移転されました。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

船舶業界の昨今、人手不足です。修理や整備、電気工事だけを単体で行うところはありますが、東和電機のように造船所に修理するモーター等を引き取りにいき修理や整備をした後、取り付けまで一貫して行うことができる業者はありません。その上「すぐに直して!」という依頼にも迅速に対応、どこの業者もお手上げの難しい修理なども、決して諦めずにやり遂げるなど仕事への姿勢が、大手との価格競争にも打ち勝ち利益を上げられている要因になっています。

人手不足の業界に於いては、とても信頼されている東和電機!3名から現在は10名の社員数になっています。定期的に社員採用していくことで、船舶業界の一翼を担う人材を育てていくことも大切なことだと考えておられます。

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現在取り組んでいることについて

一番目は、お客様を増やすことだと話す髙口社長。そのためには、全ての工程を内製化し、今まで以上に「東和電機に任せておけば安心だ!」と思ってもらえるように設備を充実させていかれるようです。二番目は、入社して3、4年目の若い社員が多いので、会社のビジョンでもある「不可能を可能にする技術力の向上」を常に目指せるプロフェッショナルを育成することが急務だと考えています。

若い社員に現場を任せるため、クレームになることも少なくありませんが、技術力アップの勉強会や社員の意識改革を外部の方にお手伝いしてもらいながら、幹部社員を育てることに邁進されています。

社員に対して

社員にはやりがいを持って楽しく仕事をしてもらいたいと考え、その基本となる社員一人ひとりの人生の目標も実現できるようにサポートされています。

例えば、退職金積み立て制度導入や、社員の意見を反映したシャワー設備・女性更衣室・スポーツジム顔負けの心身を鍛えられる設備等、福利厚生を充実させ働くことがストレスにならない環境を創り出されています。自社で働くことで安心・安全が担保され「幸せだなぁ~」と思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはないと話されていました。

同友会への想い

会員さんの紹介で2015年に入会されました。「良い人から勧められたものは、良いものだろう!」と入会を決められた素直な人柄の髙口社長。青年部入会、MG研修・経営指針書の成文化…と、進んで参加されました。そこでの学びや出会いは、自社の成長に欠かせない要素となっているとおっしゃっています。

来期からは、西宮ブロックの副ブロック長となり、今度は自分自身が学びや出会いの場を、つくりだせることに期待を膨らませておられます。

今後の展望

社長就任したころから比べると売上が二倍以上になり、いろいろなことにチャレンジする力もついてきたと実感されているようです。そこで、船舶の仕事をメインにしながらメーカーになりうるような「ものづくり」をしていきたいとおっしゃっています。

今、現実にそういう案件が舞い込んでおり、培ってきた技術力を駆使して研究開発を行い成功に導いていけたらと考えておられます。「東和電機があるから幸せです!」と言ってもらえるように、たくさんの人達に幸せを届けられる「大きな企業になりたい!」と力強く語ってくださいました。

編集後記(取材の感想)

優しい笑顔と素直な人となりからは、想像し難い程の探求心とやり遂げる強い意志を持っておられる髙口社長。だからこそマイナス経営を見事にプラスに転じ、まだまだ進化し続けておられます。

そうできるのも、ブレない理念の追求と実現したい未来図が明確になっているからではないでしょうか。これからどれだけ成長していかれるのか!髙口社長から目が離せません。

 

阪神支部 広報委員 Birth of Heart 坂本 洋子