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親和自動車株式会社

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

櫻井 大樹(代表取締役)

所在地  

 

兵庫県姫路市花田町加納原田720-3

設立   

 

1966年7月

事業内容 

 

車検・点検・整備(小型乗用・小型貨物・大型貨物)特定自主検査・点検・整備(高所作業車・車両系建設機械)各種新車中古車販売、損害保険

従業員数 

 

12名

公式サイト

 

http://shinwa-automobile.jp

入会年月

 

2016年2月

事業内容及び企業の沿革

昭和41年7月設立、現在56年目で現在3代目の代表取締役は櫻井さん本人です。車の整備業を営んでいます。父親が65歳になる前に代表を交代しました。大学生の頃、エンジニアを目指して勉学に勤しんでいました。卒業後スズキに勤めていましたが、母からの一声で親和自動車に入社しました。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

長男を亡くしてから、父親のモチベーションが下がってしまいました。それに伴い業績も少しずつ下がって、櫻井さんが継ぐ頃には経営も厳しいものとなっていました。しかし、現在の外部環境としてコロナの影響はほとんどなく、櫻井さんが社長になってからは黒字経営を行なっています。

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現在取り組んでいることについて

以前は大手の会社に勤めていて、社長就任の頃はまず環境整備に取り組みました。暗い車内を明るく、そして働きやすく!暗い町工場ではダメだと思い、徹底的に5Sを行いました。それは今も徹底して行なっていますが、急激な変化は歪みを産む、船と同じで少しずつ変えていく…。それを信じて今では綺麗な車内となっております。お客様の単価を少しずつあげていきましたが、車を販売するのではなく、修理をする、さらには故障を予防するというストーリーを作ってお客様と長い付き合いをしています。いつでもどこでも現地にすぐ行くことで、昔からのお付き合いを徹底して守っています。

社員に対して

経営指針書を作った際に頭によぎったのが、まず社員さんのことでした。昔はどん底の状態でしたが、救ってくれたのは従業員でした。作成するにつれて自然と従業員への感謝が溢れて、涙しました。腹の立つことは多々あります。その中でも労いは必ず忘れないように行動しています。常に感謝と共に社員と在るように徹底しています。

同友会への想い

最初はとても嫌いでした。どうせ入ったなら数字のことだけ勉強しようと決めて入会しました。MGをやって繋がる人々、朝早くまで指針書作り、色々な経験をすることで仲間ってええなぁ…と肌で感じました。そこからは前向きに同友会に参加し、今では支部の経営労働委員長をしています。父親も最初は同友会に疑問の目を持っていましたが、変化した櫻井さんを見て今では送り出してくれているそうです。

今後の展望

今いる従業員を定年退職まで守ることを決めています。雇用に関しても、他社さんがやっていない独自の考え方とやり方で行なって拡大しています。人間には得手不得手がありますが、適材適所という様に合ったところに合った人を配置しています。他では困りダネと言われた人でも今では立派に働いています。これこそ地域貢献に繋がると考えています。地域で誇れる会社になる、関わる全員が幸せになること、これこそ今後の目指すところで今後の展望です。

編集後記(取材の感想)

実際に取材してみて感じたのが、人に対する愛情がとても深いと感じました。愛をもって社員と接し、時には叱るが必ず労う。こんなに愛の深い経営者さんもなかなか見ないと思いました。社員を愛することで地域貢献に繋がり、さらには自社の発展と地域に根差す無くてはならない会社になると感じました。

 

中はりま支部 伊勢田薬品株式会社 伊勢田 駿佑