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有限会社豊生ケアサービス

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

原田 高行(代表取締役)

所在地  

 

兵庫県洲本市本町7丁目4番40号

創業   

 

2000年9月

事業内容 

 

介護保険事業・障害福祉事業・人材紹介業・ 飲食業

従業員数 

 

67名(正社員27名 パート・登録ヘルパー40名)

公式サイト

 

https://housei-care.com/

入会年月

 

2016年9月

事業内容及び企業の沿革

祖母の代より家政婦紹介所を営んでおり、2000年の介護保険制度の開始とともに介護保険事業に参入。当初は訪問介護事業のみでのスタートであったが、介護計画策定を行う居宅介護支援事業や、要介護高齢者を日帰りでお預かりするデイサービス事業、高齢者に住まいと介護を提供する有料老人ホーム事業、障がい児童を放課後にお預かりして療育を提供する放課後等デイサービス事業、更にはスパイス料理とカレーの専門店等、積極的に事業を広げておられます。

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現在取り組んでいることについて

コロナ禍により、通所系のサービス(デイサービス・放課後等デイサービス)の利用自粛が頻発し、売り上げ がダウンしましたが、その状況を、以前から構想してい た新しい展開を実現するチャンスと捉え、事業再構築補 助金申請を行い、見事に採択を勝ち取られました。現在 では2023年初旬のスタートに向けて順調に新規事業を 進められています。 

社員に対して

豊生ケアサービスは『地域の人材から選ばれる会社』 を目指して、ES(従業員満足)に全振りした経営をされ ています。様々な福利厚生制度の整備はもとより、従業 員が安心して働けるための取り組みとして社内ルール(豊 律)の成文化や従業員の「在りたい姿」を応援する自己 実現制度等、地域の介護人材には「豊生ケアサービスで 働きたい」と思ってもらえるような、既存の従業員には「豊 生ケアサービスを紹介したい」と思ってもらえるような取 り組みを実践されています。現在では、既存従業員の口 コミによる採用活動に注力しており、同業他社からの移 籍やダブルワークでの採用も増えてきているとのことで す。口コミによる採用だと、紹介者も自信を持って紹介 できる人材を紹介しようとするし、紹介された人材も紹 介者の顔を立てようとするため、比較的優秀な人材が集 まりやすいとのことでした。介護事業のようなサービス 業においては、優秀な人材の確保がサービスの質の向上に直結するため、従業員満足を徹底して優秀な人材を集 めることが結果的にサービスの質の向上につながり、顧 客満足につながるといった好循環が生まれているとのこ とです。 

同友会への想い

同友会に入会して最初に学んだことは自己開示の大切 さだったそうです。入会当初は、周りの人たちとどう接 していいのかといったところから悩んでいる状態だった とのこと。しかし、支部の人たちが肯定的にとらえてく れて、色々と役割を与えてもらう中で、徐々に自己開示 ができるようになり、色々な経営課題を諸先輩方に相談 できるようになったそうです。その後は自分自身の経営 課題に対して経営指針書の作成やMG研修が必要だと考 えて積極的に取り組むようになり、現在では色々な役割 を受けることで組織作りを体感的に学んでおられます。 

そういった同友会でのステージに応じた学びなくして現 在の豊生ケアサービスはなかったと話されています。

今後の展望

原田さんは、常に「介護保険制度のみに依存しない 事業体制」を課題として意識されており、「軸足を半歩 ずらす」という考えで事業の幅を広げてこられました。 「軸足を半歩ずらす」というのは、0から1つの新規事業を立ち上げるのではなく、既存事業の設備や人材、 ノウハウを活用し、更に既存事業の付加価値増大にもつながるような分野に事業を展開することを指してい ます。2023年初旬にスタート予定の新規事業でも、軸 足を半歩ずらした事業になるとのこと。一体どのよう なサービスになるのか、今後の展開に期待値大です。

編集後記(取材の感想)

これまでも“タダモノではない”存在感を醸し出して おられた原田さんでしたので、今回の取材は非常に興 味をもって臨ませていただきました。「自分が幸せにな るには、まず社員が幸せに、そして地域貢献ができれ ば会社が発展する、結果として自分も社員も地域の皆 さんも幸せになれる」というお言葉は、今回の感動フ レーズでした。新規事業の成功を祈念いたします! 

神戸おくだ社労士事務所 奥田 文祥