会員企業訪問

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株式会社ハヤシホレイ

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

林 敬一(代表取締役)

所在地  

 

尼崎市名神町2丁目10-15

創業   

 

1970年1月

事業内容 

 

冷蔵倉庫・食品工場の防熱内装工事、倉庫・ 学校の防水工事

従業員数 

 

22名(正社員16名、パート6名)

公式サイト

 

http://www.ha-horei.co.jp

入会年月

 

2005年7月

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

2021年冷凍食品生産量は前年比2.9%増の159万トン。冷凍野菜、輸入冷凍食品を合わせると2.3%増の290万トン(国民一人当たり23.1kg)。

微増ではありますが毎年消費量は増加傾向で、食品消費量が増えると保管用冷凍倉庫、配送センター等の設備も必要になります。

今後、10年くらいは人口減少のマイナス要因はありますが、食品ロスを減らすためにも冷凍保管設備の必要性は増してくると考えます。

関西では3年後の大阪万博までは、建築工事全般的に仕事量は確保される見通しです。

 

建築業全体的な課題としては、作業員、管理者とも人材不足の状況です。

弊社の場合も、高齢化が進んでおり定年は設けておりませんが体力的な問題により日本人社員が減少し、技能実習生(ベトナム人)で補っている状況です。最近では、最長で10年まで勤務可能になっているので、外国人中心の現場運営でも良いと考えています。語学(コミュニケーション)の問題を除けば、能力的な問題はありません。

同業者の中では技能実習生の採用が早い方だったので、仕事の依頼は増加傾向です。

 

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現在取り組んでいることについて

会社業務全体(現場作業員配置、財務管理、給与体系等)専任の管理者が必要です。 

技能実習生への工具の使用方法等の教育については、先輩実習生が教えてくれるようになっているので心配はしていません。同友会での学びを活かしています。 

技能実習生採用面接から先輩実習生に参加してもらっています。

 

社員に対して

100%の信頼はしていないが、任せて行くことにしています。失敗しながら成長して行くものだから。

将来の会社像を一緒に考えて行くことが必要だと思っています(社員の同友会入会)。

同友会への想い

会員としていろいろな立場で参加させていただき貴重な学びを得てきました。

入会されてから会社の業績が急激なスピードで上がっていく、模範的(リーダー的)な企業が注目されますが入会後何年か経って少しでも良くなっていれば良いのではと考えております。

 

数年前の役員研修講座のバズで「不離一体」について話し合ったことがありました。

皆さん、年間スケジュール、第二創業、社員教育等取り組みはしたけど、思うような成果は無かったようです(少し挫折)。ただ、目立った成果は無くても少しずつよくなって行けば良いという結論になりました。自分の残りの人生でも、少しずつ進んで行きたいと思っています。

 

3年前のオール兵庫の記念講演で、ふくやの川原社長がおっしゃった「運は足を運んでつかむもの」という言葉が一番印象に残っています。

同友会の催しに参加することの意義はこの事にあると思っています。

 

すぐに役立たなくても、何か課題に直面した時にそれまでにお聞きした言葉がヒントになり解決していく。お会いした人の数だけそのチャンスに巡り合える。

 

例としては、作業員不足で悩んでいた時に参加した全研分科会のメンバーとの会話で同じような話が出ました。滋賀県から来られた塗装業の会社経営者の方が、外国人を数十名雇用されているという話をお聞きし、技能実習生採用を決断しました。

 

また、新卒採用には失敗しましたが、その時就業規則を見直し(実務は社員に任せて文句だけ言っていました)、技能実習生採用の際に役立ちました。2回目以後の技能実習生面接の際には先輩実習生に立ち会ってもらい意見を聞き、一度だけ実習生の自宅にも泊めてもらいました。彼らの生活環境を知る貴重な経験になっています。

今後の展望

今回の会社訪問の案内で「綿密な計画」の実践とありましたが、実際は結果として1~2年先の見通しも立てる事が出来るという状況です。

 

ここ数年、冷蔵倉庫関係の建物の計画段階から相談を受けることがあり、最終的には防熱工事も受注させていただく形になっています。去年相談を受けた建物は今年夏以降の施工。現在計画中の建物は、来年から再来年の施工予定になっています。

 

現在計画中の冷蔵倉庫

兵庫県内、高知県、北海道で各1件

 

事業承継計画

第1段階若手社員には下請け工事(設計図に基づき施工)を確実に施工できる技術を身に着けてもらう。

第2段階現在技能実習生として働いている外国人に継続して従事してもらう環境づくり。

第3段階設計に関われる社員の育成。

編集後記(取材の感想)

株式会社ハヤシホレイ林代表は、92年に入社され99年に代表となられました。

23年間、業績が下がる時期もあり大変ご苦労されたようですが、常に前向きに社員の皆さんと共に力を合わせ難局を乗り越えられました。

現在は、売上、利益ともに堅実にUpしており、外国人研修者も受入れ教育やサポートをされています。同友会にも林代表以外に2名の後継に繋がる社員さんが入会され共に学ばれています。

これから益々社会に必要とされる事業でもあり、林代表の目には社員の皆さんを守り社会に貢献するという強い決意が感じられました。

これからのハヤシホレイ様のご発展を垣間見れた時間になりました。

 

東神戸支部株式会社CiNK石井啓介