会員企業訪問

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株式会社 HORI

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

堀内 淳(代表取締役)

所在地  

 

兵庫県神戸市須磨区戎町2丁目2-3

創業   

 

2012年3月

事業内容 

 

不動産仲介、不動産管理、不動産買取、 リフォーム、保険代理店コンサルタント業、 倉庫代理業

従業員数 

 

3名(内パート1名)

公式サイト

 

https://www.pita-hori.com/company.html

入会年月

 

2019年7月

事業内容及び企業の沿革

高校生の頃から関西でモデル活動をしていて卒業を機に東京に進出したが、仕事がなくアルバイトで生計を立てる中、バイト仲間も同じような境遇の人が多く将来が不安になり、ちゃんとした仕事につかないといけないと思っていた。部屋を借りるために不動産屋に行った時に不動産業で働くことについて話を聞くと「人と話をするのが好きならやりがいがある」と言ってくれたのがきっかけで、不動産業で生きていこうと神戸の不動産会社に勤めた後に2012年に株式会社HORIを設立。

賃貸仲介を中心に不動産売買や不動産管理などの事業を展開。

右肩上がりで売上を伸ばしていたがコロナの影響で初めて売上を落とし創業以来、初めての赤字を経験する。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

賃貸仲介が売上の7割を占めていることもありコロナの影響を多大にうけました。

学生の進学や社会人の転勤での移動の流れが止められ、リモート化が進んだ事もあり繁忙期に全く動くことができなかったが、自社を見直せる機会と考えました。

他社との商品の差別化は難しいが、社員を全面的に出すことで人を知ってもらい親近感を持ってもらえるようホームページのリニューアルをしたり、WEB接客を導入し来店してもらわなくてもオンラインで対応できるようにして、お客様に安心感を持ってもらえるようにしました。また、他社ではなかなか取り組めていない入居後のアフターフォローにも力を入れ、お客様満足度を上げ「一度のご縁から一生のご縁」にできるよう取り組んでいます。

また、フェイスブック、インスタグラムやブログで積極的に自己開示発信を続ける事で社風を伝えていき選ばれる事を意識しました。

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現在取り組んでいることについて

同業他社が同じ地域に約40店舗あるが今後、減少する見込みもないので、他社と競争せず差別化を図ることに取り組んでいます。

現在、売上の7割を占めている賃貸仲介からの脱却を目指し、自社での不動産売買に力を入れ、買い取った不動産を賃貸に出して賃貸収益を得るのと、販売をする割合を増やしていて、賃貸仲介よりも売買仲介に注力しています。

また、販売した物件にも管理業務をさせてもらうことで販売した物件に関わらせてもらっています。

現在は、売買仲介に力を入れていますが最終的には管理業務の割合を増やしていきたいです。

そのためには、オーナーさんに選ばれなければならないので、相談を受ければ自社が管理していない物件でも駆けつけて問題を解決することで顔と名前を覚えてもらい次に繋がるようにしています。

社員に対して

やりたい仕事をしてもらえる環境を作るのが自分の仕事だと思っています。

自分が社員時代にやらされて嫌だったかつての不動産業界の習慣を反面教師にして、自社では働くモチベーションを高く保ってもらえるような環境を作れていると思います。

積極的に社員とコミュニケーションを取れる場を作り理念を浸透させて意思統一を図っています。社員自身やお客様にとっての目先の利益よりも長期の利益とは何なのか常に考えて行動してもらうようにしています。

地域に対して

地域密着しなければ存在意義がないと思っています。地元の人に愛されないと働きにくくなりますし、地域の情報も入りにくくなると思うので、地域の清掃活動や自治会の活動にも積極的に参加することで地域に貢献していきたいです。

昨年は2年ぶりにハロウィンイベントがあり児童館の子供たちにお菓子を配りましたが、笑顔で帰る子供たちを見て、改めて地域の幸せも考えていきたいと思いました。

同友会への想い

経営者仲間と夢を語っているときに大きな夢を語って いた方が同友会に入り、着実に夢に近づいている姿を目の当たりにしたことで刺激を受けて入会しました。

同友会の魅力は、人の失敗談を聞けることです。成功には法則はないが失敗には法則があると思っています。たくさんの苦労された話や失敗談を聞くことで、自分が今後どう舵を取っていくか考える機会としています。

今後の展望

最終的には不労所得で利益を出せるようにしたいと思っています。

パートの採用を増やしていき賃貸仲介業務の窓口になってもらうことで社員の業務を減らし、社員はオーナーさんとの信頼関係を築くことや住宅売買紹介案件や管理業務を増やすことで売上の9割以上を管理業務から得られるようにして10年後にはピタットハウスを脱退できるようにしたい。

ピタットハウスのネームバリューは大きいので、なくなるのは怖いですがそれまでにオーナーさんやお客様との人脈づくりなど地盤をしっかりと作り依存しない体制を作っていかなければならないです。

編集後記(取材の感想)

今回インタビューさせていただいて大変勉強になりました。

経営について多角的に考えレッドオーシャンと言われている業界の中で他社との差別化を模索し、舵取りをしてすぐに行動することや、自身が得た知識をそのまま話すのではなく自分の言葉にして話す技術など見習わなければならないことがたくさんありました。

 

株式会社 蛭子 谷口 尊映