会員企業訪問
VISIT
会員名
岩谷 嘉仁(代表取締役)
所在地
神戸市中央区栄町通6丁目1-19
創業
2015年1月15日
事業内容
医療・介護の教育系サービスの展開
従業員数
グループ全体で36名
公式サイト
入会年月
2021年3月
事業内容及び企業の沿革
代表の岩谷嘉仁氏は医療現場で働くメディカルスタッフでした。
臨床現場では看護師や理学療法士などすでに国家資格を持った方々が、さらに自分の専門性を高めるため、専門性の高い資格にチャレンジする姿を見てきました。
これらの資格試験はニッチな資格です。
そのため試験勉強するための教材があまり市場に出回っておらず受験者が困っているのを見ていました。
ならば、その困りごとを解決しようと思い、教材制作・販売を始めたのがきっかけです。
2015年 教材制作・販売事業開始
2016年 eラーニング講座スタート
2019年 問題集アプリ【ケアまる】リリース
2020年 試験運営事業開始
2021年 資格更新システム【ココリンク】リリース医療系メディア事業開始
2022年 e-ラーニングアプリ【ケアまるplus】リリース団体運営・試験運営を行うICOIコーポレーション株式会社設立アステッキホールディングス株式会社に社名変更
2023年 オンラインイベント収録用の自社スタジオ設置神戸市中央区栄町通に本社移転
臨床工学技士として働いていた私は、「メディカルスタッフの働き方や生き方をもっと自由にしたい」という想いで、2015年にアステッキを創業しました。
創業以来、医療系教材システムの開発に特化し、資格試験テキスト制作、e-ラーニング、アプリ開発、医療系メディア事業など幅広いサービスを展開しています。
業界の状況、外部環境の変化とその中での対策
医療業界は外からはわかりにくい業界の一つです。
規制やその専門性の高さなどから閉鎖的で、閉じられた世界になっているからです。
そのため、他の業界で生じている新しい変化も起きにくいんです。
また、もともとの保守的な体質から、変化やチャレンジすること自体が好まれません。
その結果、古いままの体制が色濃く残っているケースがあります。
そんな業界ですが、新型コロナのおかげでZoomやオンライン会議の抵抗感がなくなってきています。
なので、当社ではエンターテインメント化した他にはないTV番組のようなオンラインイベントを開催し、学ぶこと自体をエンターテインメントと捉え、感動を与えられる教材づくりで、メディカルスタッフの知識の底上げや働く意欲を高めることを目指しています。
現在取り組んでいることについて
僕は創業者です。
創業者の最初は誰しも利益を上げなくては途端に会社はつぶれてしまいます。
そのため、一人でも回る仕組み作り、そしていかに利益を最大化できるかを常に考えてきました。
人数が増えてきた今だからこそ、もう一度この原点に立ち戻り、いかに最少人数で効率よく利益を上げることのできる仕組み作りの再構築を行っています(RPAや当社独自の業務運営に対する自動化システムの構築)。
最少人数といっても、スタッフに無理をさせるというやり方ではなく、プライベートも充実出来るような体制をこれからも継続します(当社は現在もほぼ定時退社を実現しています)。
社員に対して
この数年で急激に人数が増えました。
そんな環境変化があると、普通、組織の風土は変化するものです。
しかし、初期メンバーをはじめ、みんなでアステッキの良い風土を懸命に守ってくれています。
これからも、組織は変化していくでしょうが、アステッキの根本部分にあるものは変わらず会社全体で守っていきたいです。
今後の展望
日本は超高齢化社会に突入し、今後も医療の需要は高まるばかりです。
質の高い医療を提供するためには、医療現場で働くメディカルスタッフ一人ひとりが自立性を持って働き、自らの可能性を発揮できる環境へ変革することが必要です。
アステッキは、今後もメディカルスタッフの多様な働き方の実現に向けてサービスを展開していきます。
編集後記(取材の感想)
今回企業訪問に行かせていただき感じたのは、医療業界で働く人のスキルをあげたいという思い、実際に自身も働いていた経験を活かして、スキルアップを志す人のお困りごとを解決したい!という思いから起業され、そして社内の業務においても徹底した数字管理をすることにより常に生産性の高い、効率のいい仕事をされているということでした。
常にアンテナを張り便利なモノ、いい情報を吸収し社内に落とし込む。
それにより社員さんの生産性も高く、大きく成長している現状においてもほとんどが定時退社されているとのことで素晴らしいと感じました。
6月には事務所を神戸市北区から中央区へ拡大移転されたアステッキホールディングスの今後の更なる飛躍が楽しみです。
東神戸支部第10ブロック 広報副委員長
有限会社セブンスターフェスティバル 部長 丸山 拓磨