会員企業訪問

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株式会社Bonton

|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)|会員企業訪問(兵庫県中小企業家同友会)

会員名  

 

福田 大(代表取締役社長)

所在地  

 

兵庫県伊丹市中央1-5-5

創業   

 

1900年代初頭

設立   

 

1977年7月

事業内容 

 

シェアオフィス・コワーキングスペース運営、ビル経営、コンサルティング事業

従業員数 

 

5名

公式サイト

 

https://flexy-itami.jp

入会年月

 

2022年3月

事業内容及び企業の沿革

シェアオフィスやコワーキングスペースの運営、ビル経営、コンサルティングの3つの事業を展開。1900年代初め、大阪でお茶屋として創業し、芥川龍之介や谷崎潤一郎、直木三十五など著名人も訪れた。戦争で全焼後、伊丹で料亭を開業し、ビル経営に転じた。2010年に子育てワークショップを開始し、2013年にコンサルティング事業、2020年4月、コロナ禍の初めての緊急事態宣言が発令される中でシェアオフィス「フレクシー伊丹」を開業しました。準備と運営には多くの困難が伴いましたが、現在は安定した運営が続いています。地域と共に成長し、人々が活躍できる場を提供し続けることを目指しています。

業界の状況、外部環境の変化とその中での対策

シェアオフィス事業はコロナ禍に始まり、人通りが少ない中でのスタートでした。困難な時期を経て、Zoom会議やリモートワークの普及により働き方が多様化し、会員数が徐々に増加。地元の人々に利用してもらうことを重視し、コロナ禍の収束後には会員同士の交流会や法人化、金融機関や税理士の紹介など幅広いサポートを提供しています。起業準備者向けの支援や初期投資を低く抑えて利用できるシェアオフィスとしての側面も持ち、様々な支援を行っています。法人化に向けた創業コーチングや司法書士、税理士の紹介など多角的なサポートを行い、地域の人々が活躍できる場を提供することを目指しています。今後もサービス向上と柔軟な働き方の支援を続けます。

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現在取り組んでいることについて

人生の目的を「人を愛するため」と考えます。愛するとは決意し行動で示すことで、妻や社員、フレクシー伊丹の会員に愛を示しています。企業支援や人と人を繋ぐこと、笑顔で迎えることなどの行動が満足度と安心感を高め、事業の成功に繋がります。シェアオフィス、ビル経営、コンサルティング事業でも愛の行動を重視し、社員研修を通じて理念を明確にし、社員の成長を支援。個人と会社の目標を一致させ、力を発揮しやすくします。EG研修やコーチングで社員や会員のコミュニケーションを深め、互いに活かし合える場を提供。今後も社員研修を継続し、外部にも愛を行動で示し、人々が活躍できる場を提供します。

社員に対して

同友会に入った頃は、会社が潰れるのではないか、一人になるのではないかと不安でした。しかし最近、その不安はなくなりました。特に2022年12月に入社した森さんが「毎日仕事に行きたくないと思ったことがない」と言ってくれたことが大きな励みとなりました。これは他の社員たちが同じ方向を向いて働いてくれることで、私にとって癒しと励みとなっています。「人を活かす場を作りたい」という思いで、社員同士でそのような場を作り、地域やお客様にも広げたいと考えています。今、社員全員が一緒に働くことで定着し、お互いをサポートし合いながら成長しています。この考えを基に、社員同士が協力し合い、地域やお客様に対しても同様の姿勢を持って取り組んでいます。

同友会への想い

同友会に感謝しています。経営指針書の作成、更新、改良を学び、良い組織や会社を作る助けになりました。幹部社員研修を通じて経営者意識が高まり、任せられることが増えました。ブロック長や副ブロック長の役割を通じて、関係性の質を高める練習をし、副ブロック長を通じて組織作りを学ぶことができ、有難く思っています。青年部の活動や全国行事で多くの経営者と交流し、文化を作る重要性を実感しました。先代の社長から引き継いだ「人を生かす場を作る文化」を根付かせることを目指しています。同友会を通じて、多くの学びと成長の機会を得たことに感謝しています。

今後の展望

シェアオフィスを事業単体で黒字化し、満席にしてキャンセル待ちが出るような施設を目指しています。座席を埋めるだけでなく、会員同士の交流や事業を生かし合う関係を築くことが重要です。ビルは46年の歴史がありますが、100年先まで安心して営業できるよう考えています。コンサルティング事業は父の退任後に分社化を検討中です。社員が起業を目指し社長のつもりで働いているため、その形を模索しています。また、母校の中学校で自己肯定感や夢について講演し、自己肯定感を高める方法を模索し、自分にOKを出すことを伝え、自分の人生理念を持つことで将来の自信を築きたいと考えています。息子や他人への事業承継も考え、良い会社を目指しています。

編集後記(取材の感想)

フレクシー伊丹を訪問してインタビューをしてきました。
最初に感じたことは、素晴らしい空間、清潔感あふれる明るいコワーキングスペース、創業来100年を超
える事業の承継、世の中の変化、時代の先読みを経て今の業態になった歴史。継承も視野に入れての業務の推進、同友会に入会されての視野の広がりそして視座を高め家族・スタッフ・お客様へ「愛」する心を持って日々接している姿が眩しいです。

 

株式会社クドウ 代表取締役 工藤 利昭