第32回 全兵庫経営研究集会
記念講演について
LECTURE
最もよい原料を仕入れ、厳しい品質基準に合格した明太子のみを販売している「ふくや」。ふくや創業者であり父・川原俊夫の思いを受け継いだ川原会長は、「今、一番美味しい明太子」を提供するため、原点の味を守りつつも時代にあった美味しさを追求してきました。
また「人づくり」を目指すべき方向と定め、社員が働きやすい環境や制度を少しずつ整備。その中には社員自らの成長にも繋げてほしいと、会社での肩書きに頼らない地域活動への参加を推進し、地域役職についた社員には手当を支給するというユニークな制度もあります。
さらに「強い会社・いい会社」というふくやの経営理念を浸透させるため、毎年、全従業員を対象に基本方針説明会を行っています。
業界シェアのトップを走り続けるふくやの経営理念と、「社員を大切にする会社づくりが経営者の仕事」と語る川原会長の経営論について学びましょう。
講師紹介
川原 正孝 氏
株式会社ふくや 代表取締役会長
福岡同友会会員
株式会社ふくや|会社概要|
創業 :1948年
設立 :1980年
資本金 :3,000万円
年商 :146億円
従業員数:225名(パート・アルバイト330名)
事業内容:味の明太子の製造・販売
各種食料品の卸・小売
経営理念:「強い会社・いい会社」
http://www.fukuya.com
ふくやは1948年10月に川原俊夫氏が創業。翌1949年1月に日本で初めて独自の製法で明太子を製造・販売したメーカーで、明太子売上高トップ企業。創業者が特許を取らず、製造方法を広く公開したことで、1975年山陽新幹線博多開通を機に、明太子は博多を代表する名産品のひとつとなった。創業当時から今にいたるまで、地域社会への貢献を重視した経営を展開。社員はもとより、福岡・博多といった地域ブランドを大切にし、地域活動を重視した企業姿勢は全国的にも注目されている。