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親孝行休暇、こども成長記念休暇を導入した会社が、休暇制度を定着させるために「率先垂範」した行動とその効果とは!?

投稿者:(有)前川企画印刷 西端 康孝(西神戸支部所属)

兵庫県最大の異業種交流会であり、中小企業経営者たちの勉強会が行われている兵庫県中小企業家同友会

 

様々な経営者が所属していることもあって、時折、その人物像や事業内容がメディアで紹介されることがあります。今回ご紹介するのは、神戸市東灘区でインターネットを介したエクステリア外構工事等の全国展開などを行う株式会社デジアラホールディングス「親孝行休暇」や「こども成長記念休暇」を導入した効果について、日経新聞(2020/11/9)に紹介・掲載されました。

 

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親孝行休暇、こども成長記念休暇を導入した効果

 

日経新聞の記事、冒頭ではこのように株式会社デジアラホールディングスの親孝行休暇、こども成長記念休暇のことが紹介されています。

 

"エクステリア用品の販売会社、デジアラホールディングス(神戸市)は2008年、年に1日取得できる「親孝行休暇」を導入した。社員に課した条件は2つ。「本当に親孝行する」のはもちろんだが、「親孝行の内容を朝礼で報告する」という条件を付加し、制度に血を通わせた"

 

家族のだんらんを商材とする同社では、家族の大切さを従業員に考えてもらいたいという狙いもあって、親孝行休暇の制度を導入したのだそうです。

 

当初はこの制度を利用する人は少なかったそうですが、「朝礼での報告」をルール化して、上司が率先して親孝行について語るようにしたところ、取得率は上昇したとのこと。まさに率先垂範、休むことにまだまだ抵抗の残る日本の職場では、上司や先輩が「休む」ことを率先して示すことが大切であるということがわかります。

 

その後、親孝行休暇の取得率は9割まで上昇。あわせて、有給休暇の取得率も、当初3割程度だったものが、今では56%程度まで上昇したのだそうです。

 

従業員同士がお互いの家族を知ることでコミュニケーションが生まれやすくなるのはもちろん、「家族を大切に」というメッセージは、採用活動においてもイメージアップに貢献。「良い社内風土に、良い人が集まる」という好循環が生まれているのだそうです。

 

有給取得率30%未満の企業が5割以上を占めるというデータもあるようですが、「働きやすい」環境をつくることは、雇用を考えるすべての経営者にとって重要課題。このような取り組みを見習っていきたいですね。

 

ところで、最初はトイレもない会社だったって本当ですか?

 

さて、親孝行休暇、こども成長記念休暇という優れた休暇制度を導入している株式会社デジアラホールディングス

 

ところが会社設立当初は、社内にトイレもないような事務所で事業をスタートされたというのは同友会のメンバーなら多くが知るところ。それでは用を足すときはどうしていたのか……ということになりますが、そのあたりの「設立当初の苦労」も含めて直に会って聞けるのが、中小企業家同友会の面白いポイントのひとつです。

 

代表取締役会長の有本哲也さんは東神戸支部に、そして代表取締役社長の有本武司さんは神戸中央支部に所属されています。

 

兵庫県中小企業家同友会の例会というイベントは、経営者の方であれば、どなたでも参加していただくことができますので、気軽に遊びに来ていただき、「トイレはどうされていたんですか?」とご本人に聞いてみてください。あぁ、自分も頑張ろう……という、楽しいエピソードを聞くことができますよ(笑)

 

兵庫県最大の異業種交流会、そして経営者たちの学びの場、同友会。県内のあちこちで活動を行っていますので、ぜひ、同友会の活動検索ページから興味のあるイベントを探してみてくださいね。