投稿者:ユニバー社会保険労務士・行政書士事務所 中道 三喜男(兵庫支部所属)
合同会社とは、経営者と出資者が同一(経営者=出資者)で、出資者全員が有限責任社員であるのが特長です(有限責任とは、出資額以上の責任を負う必要がないことを意味します)
一方、株式会社は、株主から資金を集めて、株主から経営を委託された人が取締役となって事業を行うこと(経営者≠出資者)を想定していますが、取締役と株主が同じ(経営者=出資者)でも問題ありません。
従いまして、多くの人から資金を集めて法人を設立する場合は、株式会社にするのが適当ですが、一人又は数人が資金を出し合って法人を設立する場合、株式会社と合同会社のどちらを選ぶか悩むところです。
そこで、一人又は数人が資金を出し合って法人を設立し、出資者が経営する場合の株式会社と合同会社のメリットとデメリットを簡単にご説明させていただきます。

まず気になる税務上の恩恵ですが、これは株式会社と合同会社で違いはありません。
設立に要する費用に関しては、株式会社と比べて合同会社は、定款認証が不要であることと登録免許税が安いのでメリットがあります。また役員任期の更新に関しても、株式会社が最長10年に対して合同会社は更新不要である為、合同会社の方が、メリットがあります。
合同会社のデメリットは、株式会社は世間一般に馴染みがあるのに対して、合同会社は知らない人が多く、株式会社の方が信頼できるイメージがあることが挙げられますが、これはいつか変わるかもしれません。
尚、株式会社で経営の代表権を持つ人は登記上「代表取締役」というのに対して、合同会社は登記上「代表社員」となります。
「代表社員」は世間一般には馴染みがないので、合同会社の代表社員の名刺の肩書として、「代表」「社長」「CEO」等がよく使われているようです。
そして話は変わりますが、意外なことに日本国内の大手有名企業でも、合同会社の形態の会社はたくさんあります。
例えば、Apple Japan合同会社、Google合同会社、アマゾンジャパン合同会社、ユニバーサル・エンターテイメント合同会社、コダック合同会社、合同会社西友・・・・・・。
いずれもアメリカの会社が日本の子会社の会社形態として合同会社としていますが、アメリカでの税務上のメリットを考えての選択のようです。
最後に、合同会社の略ですが、株式会社が(株)、有限会社が(有)ですので、合同会社は(合)としたいところですが、合名会社や合資会社もありますので、(合)はちょっとまずいという訳で、(同)と略します。
ちなみに、合名会社は(名)、合資会社は(資)と略します。
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